インターンや仕事体験に参加したのに、早期選考の案内が来ない。あるいは、選考を受けたものの、不合格だった。
「案内が来ないのはなぜ?」「落ちたら、もう本選考は受けられない?」
早期選考の仕組みや再応募の扱いは、企業によって異なります。
この記事では、案内が来ない理由や本選考への再応募、就活の日程について、わかることとわからないことを整理しながら、これからできることを紹介します。
目次
- 先に結論:わかること・わからないこと
- 早期選考とは?
- 早期選考の案内が来ないのは、なぜ?
- 早期選考に落ちたら、本選考は受けられない?
- 「早く動く」と「自分に合う」は同じ?
- 案内が来なかった・落ちた。そのあとは?
- まだ1・2年生のあなたへ
- よくある質問
先に結論:案内が来ない・落ちたことから、わかること・わからないこと
- 案内が来ない理由は、案内が来ないという事実だけではわかりません。 案内のしかたや時期の違い、その企業が早期選考をしていないこともあれば、プログラムによっては参加中の取り組みが関わることもあります。見落としがないか、連絡の時期を伝えられていなかったかは、自分で確かめられます。
- 早期選考に落ちても、同じ企業の本選考を受けられる場合があります。 扱いは企業によって違うので、募集要項などで確かめます。
- 28卒の場合、国が原則として示している選考の開始は「2027年6月1日以降」です。 ただ、それより前に実質的な選考が行われていることを、国自身が問題にしています。国の日程だけで「まだ大丈夫」とも、まわりの動きだけで「もう遅い」とも言えません。
- 一社の結果で、ほかの企業の結果や、自分に合う場所までは決まりません。 わからないことはわからないまま置いておき、これから応募できる機会を確かめることはできます。
早期選考とは?——「早期」は、何より早いのか
早期選考とは、ほかの募集より早い時期に行われる、採用のための選考のことです。
決まった定義がある言葉ではなく、どんな選考をそう呼ぶかは、企業や就活サイトによって違います。
入口も、企業によってさまざまです。
- インターンシップや仕事体験に参加した学生に、あとから案内が届く
- 会社説明会やイベントに参加した学生に、案内が届く
- 就活サイトに登録したプロフィールを見て、企業から声がかかる(スカウト型)
- 採用ページなどに早い時期の募集が出ていて、学生が自分で応募できる
つまり、早期選考は、案内された人だけが受けるもの、とは限りません。
では、「早期」とは、何より早いのか。目安になるのが、国が示している就活の日程です。
政府(内閣官房など)は、2027年度に卒業・修了する予定の学生(大学生なら、2028年3月に卒業する予定の人。いわゆる28卒)の就職・採用活動について、次の日程を「原則」とし、経済団体などに、加盟する企業への周知と協力を求めています。
| 国が示している日程 | 28卒にあてはめると | |
|---|---|---|
| 広報活動の開始 | 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降 | 2027年3月1日以降 |
| 採用選考活動の開始 | 卒業・修了年度の6月1日以降 | 2027年6月1日以降 |
| 正式な内定日 | 卒業・修了年度の10月1日以降 | 2027年10月1日以降 |
大学生でいえば、会社や業界、求人の情報を学生に広く知らせる「広報」は3年生の3月から、面接などの「選考」は4年生の6月から、というのが国の原則です。
例外として、2週間以上の「専門活用型インターンシップ」のうち春休み以降に行われるもので、高い専門的知識や能力があると判断された学生は、6月より前から選考に移れるとされています。
国は同じ要請のなかで、インターンシップなどを通じて学生の情報を得て、「早期選考」などと称して選考の開始日より前に選考をしたり、早い段階で内々定(正式な内定の前に、企業が採用の意思を伝えること)を出したりすることは、学生の学業に支障をきたすとして、控えるよう求めています。
それでも実際には、開始日より前に実質的な選考が行われ、学生の就職活動は年々早く、長くなっている。要請の冒頭には、国自身のそうした認識と、そのために学生が混乱し、安心して就職活動に取り組める環境が損なわれることへの懸念が書かれています。
国の原則と、実際の動きには、ずれがあるということです。
時期が見えにくいなかで、まわりの「案内きた」に気持ちが揺れるのは、無理もないことです。
だから、国の日程だけを見て「まだ大丈夫」とも、まわりの早い動きだけを見て「もう遅い」とも言えません。確かめられるのは、気になる企業が、実際にどんな募集をしているかです。
早期選考の案内が来ないのは、なぜ?
案内が来ないと、「インターン中の自分が、何かよくなかったのかな」と考えてしまうかもしれません。
案内が来ない理由には、たとえば次のようなものがあります。
① 全員に案内する仕組みではない
参加者の一部にだけ案内する企業もあります。
参加したことが、次の選考に進めることを約束するわけではありません。
② コースや時期によって、案内のしかたが違う
同じ企業でも、参加したコースや日程によって、案内の方法や連絡の時期が違うことがあります。
友だちと同じ日に届くとは限りません。
③ プログラムによっては、参加中の取り組みが関わる
プログラムの種類や条件によっては、参加中の取り組みや提出物などが、その後の選考に関わる場合もあります。
ただ、案内が来なかったという事実だけでは、何が理由だったのかはわかりません。
④ その企業が、早期選考をしていない
すべての企業が早期選考をしているわけではありません。
⑤ 届いているのに、見つけられていない
案内の届き方は、マイページのお知らせ、メール、電話など、企業によって違います。
メールが迷惑メールのフォルダに入っていたり、着信に気づいていなかったりすることもあります。
案内の対象や連絡予定は、募集案内などで確認できる場合もあります。
一方、企業が個別に案内する人を選んでいる場合、その判断理由まではわからないことがあります。
たとえ選考上の判断が関わっていたとしても、それは「その企業の、その時点での判断」です。
また、「案内が来ない理由」と「これからその企業に応募できるか」は別の話です。理由がわからなくても、今後の募集は確かめられます。
早期選考に落ちたら、本選考は受けられない?
答えは、企業によって違います。
- 早期選考に落ちても、本選考にもう一度応募できる企業
- 「同じ年度に一度選考を受けた人は、応募できない」と決めている企業
どちらもあります。そもそも、早期選考と本選考が別々の募集なのか、同じ選考を早い時期に受けているだけなのかも、企業によって違います。
確かめ方は、次のとおりです。
- 本選考の募集要項やマイページ(エントリーした企業の採用サイトにある、自分用のページ)に、再応募について書かれていないかを見る
- 書かれていなければ、説明会の質疑応答や、採用の問い合わせ窓口で聞いてみる
聞くときは、事実を確かめるひと言で足ります。
早期選考で不合格となった場合、同じ年度の本選考に、あらためて応募することはできますか。
それから、一社の早期選考の結果が、ほかの企業の選考の結果を決めるわけではありません。
「早く動く」「早く決まる」「合う場所が見つかる」は、同じこと?
「早期」という一語のなかには、性質のちがう三つのものが混ざっていることがあります。
- 早く動くこと(動き出すタイミング)
- 早く決まること(内定が出る時期)
- 自分に合う場所が見つかること(方向が定まること)
焦っているときほど、この三つは一本の線に見えます。早く動けば、早く決まる。
早く決まれば、合う場所が見つかる。だから、早期選考に乗れなかった自分は、その線から外れてしまった——と。
でも、この線は、本当に一本なのでしょうか。
早く動いたからこそ出会える仕事はあります。
早く決めたい理由も、学費や生活のこと、学業との両立、早く行きたい会社があることなど、人によって違います。
でも、「早く決まった」ことと、「自分に合う場所が見つかった」ことは、別の話です。
反対に、時間をかけて、いろいろな場を見てから決める人もいます。
どちらが正しい、という話ではありません。
ただ、「早く」と「合う」は、別々に考えていいものです。
数えられるもの、数えにくいもの
行った社数、届いた案内の数、選考の結果。就活には、数えられるものがたくさんあります。
数えられるから、比べてしまう。
友だちは何社、自分は何社。
友だちには案内が来た、自分には来ない。
でも、数えにくいものもあります。
仕事体験で、どんな場面を面白いと感じたか。
社員の話の、どこに引っかかったか。「想像と違った」と感じたのは、何が違ったからか。
同じ3日間のインターンでも、持ち帰るものは人によって違います。
それは社数のようには数えられないので、友だちと比べることもできません。
案内が来るかどうか、選考に通るかどうかは、自分だけでは決められません。
でも、その場で自分が何を感じ、何を知ったかは、結果とは別に、手元に残っています。
案内が来なかった・落ちた。そのあとは、どうする?
インターンに参加したのに、案内が来なかったら
まず、届いていないかを確かめます。
迷惑メールのフォルダも含めたメール(大学のアドレスで登録したなら、そちらも)、マイページのお知らせ、知らない番号からの着信や留守番電話。企業名でメールを検索すると、見つけやすくなります。
早期選考の案内が届く時期は、企業やプログラムによって異なります。
参加してすぐに届くこともあれば、しばらくたってから届くこともあります。
インターンの最終日や募集ページで「〇日ごろまでに連絡します」などと伝えられていたなら、その日が目安です。
その日を過ぎても届かないときは、採用の問い合わせ窓口で、今後の連絡の予定を聞くことができます。
〇月に参加した〇〇(プログラムの名前)について、参加者へのご連絡の予定があれば、教えていただけますか。
インターン参加者向けの選考に案内されなかったとしても、本選考(通常の新卒採用)には応募できる場合があります。
企業の採用ページやマイページで、「新卒採用」「募集要項」「エントリー」などの案内を探してみてください。
まだ情報が出ていなければ、これからの募集の予定も、同じ窓口で聞くことができます。
参加して知ったことは、案内が来なかったからといって消えるわけではありません。
仕事の進め方、社員の話で印象に残ったこと、想像と違ったこと。
その企業の本選考に応募するなら、志望動機を考えるときの材料になります。
早期選考に落ちたら
もう一度応募できるかは、「早期選考に落ちたら、本選考は受けられない?」で紹介した方法で確かめられます。
不合格の理由は、企業から伝えられないこともあります。
伝えられていない理由を、外から正確に知ることはできません。
だから、無理に「自分の悪かったところ」をつくらなくていい。
そのかわり、面接を思い返すと、見えてくるものがあるかもしれません。
- 聞かれたけれど、うまく説明できなかったこと
- その企業について、もっと調べておけばよかったこと
- 話してみて、あらためて興味を持った仕事の内容
一つめなら、たとえば「志望動機を聞かれて、その会社の仕事とのつながりを話せなかった」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を深く聞かれて、答えが続かなかった」。
思い当たることが一つあれば、次の準備は、その一点からで足ります。
全部を反省しなくて大丈夫🙆。
ガクチカの深掘りに答えが続かなかったなら、経験を分解して「なぜ動いたのか」を見つける方法が準備に使えます。
三つめのように、面接で自分の興味が見えることもあります。
それは合否とは別に、次に企業を選ぶときの手がかりになります。
これから応募できる企業や選考を探すなら
早期選考の案内を待つ以外にも、探す入口はあります。
- 企業の採用ページ:28卒向けの募集や説明会、これからのエントリーの予定
- 大学のキャリアセンター:大学に寄せられている求人や説明会の情報、相談の窓口
- 就活サイト:これから応募できる選考や説明会、仕事体験の一覧
日程や締め切りは、必ず企業や主催者の公式の情報で確かめてください。
まだ1・2年生のあなたへ
「早期選考」という言葉を聞いて、自分も早く動かなきゃ、と思った人もいるかもしれません。
でも、就職先を早く決めることだけが、準備ではありません。
授業やアルバイト、サークル、ゼミのなかで、どんなことに関心が向いたか。
どんなときに、自分から動いたか。
それに気づいておくことも、この先の仕事を考える材料になります。
よくある質問
Q. 早期選考の案内は、いつ来ますか?
A. 企業や、参加したコース・職種によって異なります。
参加してすぐに届くこともあれば、しばらくたってから届くこともあります。
参加したときに連絡の時期を伝えられていれば、それが目安です。
その日を過ぎても届かなければ、迷惑メールのフォルダやマイページを確かめたうえで、採用の問い合わせ窓口に今後の予定を聞いてみてください。
Q. 早期選考の案内が来ないのは、インターンで評価されなかったからですか?
A. そうとは限りません。
プログラムによっては参加中の取り組みが関わることもありますが、案内のしかたや連絡の時期の違い、届いているのに見つけられていない、その企業が早期選考をしていないなど、ほかの理由もあります。
案内が来ないという事実だけでは、理由はわかりません。
Q. インターンに参加していなくても、早期選考を受けられますか?
A. 企業によっては受けられます。
参加者への案内だけでなく、採用ページなどで早い時期の募集を出し、学生が自分で応募できる企業もあります。
応募の条件は、それぞれの企業の募集要項で確かめてください。
Q. 早期選考に落ちたら、同じ企業の本選考は受けられませんか?
A. 企業によって違います。
もう一度応募できる企業もあれば、同じ年度に一度選考を受けた人の応募を受け付けない企業もあります。
本選考の募集要項やマイページで確かめ、書かれていなければ採用の問い合わせ窓口で聞いてみてください。
Q. 早期選考を受けていないと、もう遅いですか?
A. 早期選考だけが、就職先を決める入口ではありません。
国の原則では、28卒の選考の開始は2027年6月1日以降ですが、実際にはそれより前に選考を進める企業もあり、国自身もそのことを問題にしています。
「まだ大丈夫」とも「もう遅い」とも一律には言えないので、気になる企業がこれからどんな募集をするかを、採用ページなどで確かめてみてください。
Q. 28卒の就活は、いつから始まりますか?
A. 政府(内閣官房など)が原則として示している日程では、広報活動の開始が2027年3月1日以降、採用選考活動の開始が2027年6月1日以降、正式な内定日が2027年10月1日以降です。
これは国から企業側への要請で、これより早く選考を始める企業もあります。
また、2週間以上の専門活用型インターンシップ(春休み以降に実施されるもの)で、高い専門的知識や能力があると判断された学生は、6月より前から選考に移れるという例外があります。
出典
- 出典:「2027(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」(内閣官房ホームページ)(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_katsudou_yousei/2027nendosotu/index.html)
- 出典:「2027(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請について」(内閣官房ホームページ)(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_katsudou_yousei/2027nendosotu/2027betten1.pdf)
- 「早期選考とは?」の日程の表と、要請の内容の説明は、上記をもとにガクチカワーク編集部作成(「28卒にあてはめると」の年は編集部によるもの)
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