就活を始めようとしたとき、こんなふうに止まったことは、ないでしょうか。
「インターンに行った方がいいらしい。でも、ガクチカや自己PRを先に作っておくべきって話も聞く。……結局、どっちが先なんだろう」
順番がわからない。だから動けない。
これは、サボっているわけでも、要領が悪いわけでもありません。
最初にぶつかる、ごく自然なつまずきです。
「並行でいい」。でも、たぶんそこで止まる
この問いには、わりとはっきりした答えがあります。
探すのも、自分を振り返るのも、並行でいい。
ガクチカが完成してからインターンを探す必要はないし、その逆もありません。インターンに行ってみて初めて書けるガクチカもあるし、自分を振り返ったから選べるインターンもある。
順番を決めようとせず、両方を行ったり来たりするのが、実際のところです。
——と、ここまでは、よく言われる話です。
でも、たぶん多くの人が、この「並行でいい」を聞いた次の瞬間に、また止まります。
「いや、並行でいいのはわかった。でも、そもそもインターンって、どうやって探すの?」
「行きたい業界が、特にないんだけど」
この記事で話したいのは、ここです。
「行きたい業界がない」の正体
インターンサイトを開くと、たいてい「業界から探す」と出てきます。
メーカー、商社、IT、金融、広告……。
でも、そこで手が止まる。
どれにもピンとこない。 かといって、消去法で消すほどの理由もない。
このとき、多くの人がこう結論づけます。
「自分には、やりたいことがないんだ」と。
でも、ちょっと待ってください。
「行きたい業界がない」のは、あなたに興味や熱がないから、ではありません。
たいていは、こうだと思うのです。
まだ、自分が「何を大事にしたいか」、言葉になっていないだけ。
業界は、結果です。
「人の役に立ちたい」
「ものを作るのが好き」
「淡々と数字と向き合いたい」
そういう自分の軸が先にあって、それに合う場所として、あとから業界が選ばれます。
軸がまだぼんやりしているのに、いきなり「業界を選べ」と言われても、選べなくて当たり前なのです。
順番として、ちょっと無理があるだけで、あなたの問題ではありません。
でも、「軸を完成させてから」探すと、一生探せない
じゃあ、先に軸を固めてからインターンを探そう!
そう思った人に、一つだけ、先回りで言わせてください。
「自分の軸がはっきりしてから動こう」とすると、おそらく、いつまでも動き出せません。
軸は、机の前で腕を組んで考えても、なかなか出てきません。
むしろ逆で、
- 説明会に行ってみたら、なぜか前のめりになっている自分がいた
- ある仕事の話を聞いて、「これは自分には無理かも」と強く思った
- インターンで、地味な作業なのに苦じゃなかった
——こういう動いてみて、心が反応した瞬間から、軸はあとづけで見えてきます。
正しい順番は「軸 → 探す」でも「探す → 軸」でもありません。
探しながら、軸が立ち上がっていく。
行ったり来たりしながら、少しずつ言葉になる。
それで良いのです。
ひとつだけ注意があるとすれば、締切の情報だけを集めて、エントリーを「こなして」いくと、この"心の反応"を拾いそこねます。
締切に追われるのは仕方ないけれど、一社ごとに、自分が何を感じたかを、ちゃんと立ち止まって見ておく。
それが、後から効いてきます。
📝 小さな一歩:「やってみてもいい」を3つ書く
「やりたいこと」を探そうとすると、重すぎて手が止まると思うので、ハードルを下げます。
「やってみてもいいかな」くらいのものを、3つ書き出してみてください。
- 過去に、時間を忘れてやっていたこと
- 人に「ありがとう」と言われて、地味にうれしかったこと
- これは絶対に嫌だ、と思った場面(←これも立派な軸です)
やってみてもいいかも①:_____
やってみてもいいかも②:_____
これは嫌だった:_____
立派な志望動機にしようとしなくて大丈夫です。
「嫌だったこと」が一つでも書けたら、それはその逆を大事にしているというサインです。
たとえば「放置されて困ったのが嫌だった」なら、あなたは"ちゃんと面倒を見てもらえる環境""人を放っておかないこと"を、どこかで大事にしている。
これが、業界より先にある、あなたの仮の軸です。
仮でも、いいんです。
動きながら、何度でも書き直せます。
まとめ:探しながら、見つけていい
- 「探すのが先か、ガクチカが先か」——どちらでもいい。並行で大丈夫。
- 「行きたい業界がない」——まだ軸が言葉になっていないだけ。
あなたに熱がないわけではない。 - 「軸ができてから動こう」——逆です。動くと、軸が見えてきます。
だから、いま業界が決まっていなくても、インターンを探し始めて大丈夫です。
むしろ、決まっていないからこそ、いろいろ見てほしいと思っています。
見て、心が動いた方向に、あなたの軸はあります。
「自分が何を大事にしたいか(軸)」を、もう少しちゃんと言葉にしてみたくなったら。
"自分にしかない"を見つける入口は、こちらです。
インターンや就活について、さらに深く向き合いたい方はガクチカワークへ。