慌ただしい毎日の中で、ほんの少し立ち止まる時間をつくる。
そんな一杯を、3人の大学生が形にしています。
今回取材したのは、酒粕を使ったクラフトコーラ「ムゲンコーラ」を開発する学生団体lesstressです。
ムゲンコーラのルーツにあるのは、長野県小布施町で江戸時代から続く酒蔵です。
酒蔵を営む家庭で育った一人の学生が、「自分にできることはないか」と考えたこと。
その友人の一人が、クラフトコーラを好きだったこと。
そしてもう一人の友人が、料理やものづくりを得意としていたこと。
それぞれが持っていた思いや得意なことが重なり、一つの商品が生まれました。
公式サイトに掲げられている言葉は、「和が薫る、大人の息継ぎ。」
酒蔵の歴史や発酵の文化を背景に、ストレスの多い現代を生きる人へ、心がほどける時間を届ける。
ムゲンコーラには、そのような世界観が込められています。
しかし、その静かで洗練された一杯の裏側にあったのは、何十回もの試作や分からないことを周囲に相談しながら進む、学生たちの試行錯誤でした。
どのような思いから、ムゲンコーラは生まれたのでしょうか。
lesstress代表の市川史門(いちかわ しもん)さんに、活動の始まりや商品開発の裏側、3人が商品を通して届けたいものについて伺いました。
【企画担当者より】
今回は青山学院大学に通い、学生団体lesstressの共同代表を務める市川君にお話しを伺いました。
この企画を立ち上げた根底には、「学生の本気の挑戦を、もっと多くの人に知ってほしい」という強い想いがあります。
私自身、同じ学生として日々を過ごす中で、目の前の課題に本気で向き合い、誰かのため、社会のために行動する学生の姿に何度も心を動かされてきました。
しかし、そんな素晴らしい活動の多くは、限られた人にしか知られていないのが現状です。
だからこそ、このメディアでは、学生一人ひとりの挑戦や想いを社会へ届ける「架け橋」になりたいと考えています。
今回取材したlesstress代表の市川君は、中学校の同級生です。
学生時代を共にした一人の友人が、「自分の活動を通して酒蔵を盛り上げたい」という強い想いで活動する姿を拝見し、心を動かされぜひ取材したいと思い声をかけました。
この記事を通して、学生のエネルギーを感じ、「自分も何か一つ本気で挑戦してみよう」と思うきっかけになれば嬉しいです。
ぜひご一読ください。
ガクチカの現場 企画担当:坂本悠人
学生団体lesstress|基本情報
※2026年7月の取材内容と、2026年9月時点の確認内容・公式情報をもとに整理しています
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 学生団体lesstress |
| 団体ロゴ | ![]() |
| 活動開始 | 2025年6月 |
| 代表 | 市川史門 |
| メンバー数 | 3名 |
| 所属する学生 | 青山学院大学 地球社会共生学部 2年生 |
| 活動形態・場所 | 青山学院大学 相模原キャンパス内のスペース、オンライン |
| 活動内容 | 酒粕を使ったクラフトコーラ「ムゲンコーラ」の企画・開発・販売準備 |
| 公式情報 | ムゲンコーラ公式WEBサイト:https://www.mugencola.com/ X:@lesstress_mugen Instagram:@lesstress_craftcola note:https://note.com/lesstress |
酒蔵の記憶から生まれた、ムゲンコーラ
ムゲンコーラは、日本酒をつくる過程で生まれる酒粕と、複数のスパイスを組み合わせたクラフトコーラです。
シロップを炭酸水などで割って楽しみます。
酒粕を加えることで、スパイスの刺激がやわらぎ、まろやかな味わいになることが特徴です。
ポップアップイベントでは、炭酸水だけでなく、牛乳で割る飲み方も提供しました。
「牛乳で割ると、チャイのような味になるんです。炭酸が苦手な方もいるので、違う選択肢を用意したいと考えました」
飲み方を一つに決めるのではなく、その人に合った楽しみ方を用意する。
lesstressが届けようとしている「息継ぎ」は、商品を表す言葉だけではありません。
飲む人が無理なく手に取れるように考える姿勢にも表れています。
その一杯の背景にあるのが、市川さんの実家である酒蔵と、そこで育まれてきた人とのつながりです。
地域に愛される酒蔵を、子どもの頃から見てきた
市川さんの実家は、長野県小布施町で代々続く酒蔵「松葉屋本店」です。
子どもの頃には、父親に連れられて酒蔵へ行くこともありました。
「地域の方から、『お父さんにこれを伝えておいて』と声をかけてもらうこともありました。酒蔵が地域の方から愛されていることや、そこにある温かさを感じていました」
市川さんにとって酒蔵は、日本酒を製造する場所であると同時に、人と人の関係が積み重なってきた場所でもありました。
父親が経営者として酒蔵を支える姿を見て育ったことは、市川さんが経営や起業に関心を持つきっかけにもなりました。
一方で、成長するにつれて、日本酒や酒蔵を取り巻く厳しい状況も見えるようになります。
特にコロナ禍では、主な取引先だった飲食店が営業できなくなり、酒蔵の経営にも大きな影響が及びました。
「小さい頃は、自然な流れで自分が酒蔵を継ぐのかなと思っていました。でも、最近の状況を見ていると、自分の代まで続くのだろうかと考えるようになりました」
家業を継ぐかどうかという、自分自身の将来だけではありません。
身近にあった酒蔵が、この先も地域の中にあり続けられるのか。
市川さんの目は、酒蔵そのものの未来へ向かっていました。
日本酒を飲む人が減る中でも、酒蔵が持っているものを、別の形で生かすことはできないか。
そこで目を向けたのが、日本酒をつくる過程で生まれる酒粕でした。
ムゲンコーラに込める思いを、市川さんは「14代にわたる歴史を再解釈する」と表現しています。
ただ、このときはまだ、酒粕がクラフトコーラになることまでは決まっていませんでした。
「俺、クラフトコーラが好きなんだよね」
当時、市川さんが参加したいと考えていたのが、青山学院大学で行われていたビジネスプランの壁打ちイベントです。
経営や起業に関心があり、何かを始めてみたい。
けれど、イベントへ持ち込める具体的なアイデアがない。
現在一緒に活動する佐藤さんへ、そのことを相談したときでした。
「俺、クラフトコーラが好きなんだよね」
佐藤さんは、以前からクラフトコーラが好きで、自分でもつくることがあったといいます。
一方の市川さんは、それまでクラフトコーラをほとんど知りませんでした。
市川さんが考えていた酒粕の活用と、佐藤さんが持っていたクラフトコーラへの関心。
二人の中にあったものが、ここで初めて重なります。
酒粕とクラフトコーラを組み合わせたら、何かできるかもしれない。
二人はそのアイデアをもとに、壁打ちイベントへ参加しました。
イベントは約2か月にわたり、全3回。
ビジネスプランを考えて発表し、青山学院大学のビジネススクールの卒業生をはじめ、イベントに協力する方々から意見を受けながら、企画を具体化していきました。
最終発表には、試作品も持参しました。
「いろいろな方からアドバイスをいただきながら、2か月ほどかけて形にしてきました。ここまでやったのだから、もうやってみよう、という学生ならではのノリもありました」
「学生ならではのノリ」は、何もない状態で勢いだけに任せたということではありません。
二人で考え、手を動かし、周囲から意見を受けながら試作品までたどり着いた。その時間があったからこそ、イベントが終わったあとも活動を続けることができました。
市川さんが持っていた問題意識に、佐藤さんの「好き」が具体的な入口をつくったのです。
試飲していた友人が、商品開発の中心に
活動は、市川さんと佐藤さんの2人で始まりました。試作したクラフトコーラは、同じ学部の友人だった沼尻さんにも飲んでもらっていました。
沼尻さんは、友人たちの間でも知られるほど料理が得意だといいます。
試飲を重ねる中で、沼尻さん自身も一度コーラをつくることになり、
出来上がったクラフトコーラを飲んだ2人は、その味に手応えを感じます。
そこから沼尻さんが本格的に活動へ加わり、商品開発を中心に担うようになりました。
市川さんが団体全体の進行を担い、佐藤さんがデザインを担当し、沼尻さんが商品の味をつくる。
最初に必要な役割を並べ、その条件に合う人を集めたわけではありません。
友人として関わり、一緒に試す中で、3人がそれぞれ自然と力を発揮できる場所が見えていきました。
「もともと友人として仲が良かった人たちが、それぞれ『自分にはこういうことができる』というものを持っていました。それぞれの良いところを生かして活動している感じがあります」
市川さんが抱えていた、酒蔵のこれからへの思い。
佐藤さんが持っていた、クラフトコーラへの純粋な「好き」。
沼尻さんが生かした、料理や商品開発の感覚。
どれか一つだけでは、現在のムゲンコーラにはたどり着かなかったでしょう。
市川さんの問題意識から始まった構想は、3人の違いが重なることで、lesstressという団体の商品へ変わっていきました。
違う3人が、同じ「おいしい」を目指す
3人は、それぞれ異なる入口からムゲンコーラへ関わっています。
市川さんにあるのは、酒蔵の歴史や地域とのつながりを、今へ届けたいという思いです。
佐藤さんは、自分がクラフトコーラに救われた経験も背景に、一人で過ごす時間を豊かなものにしたいと考えています。
沼尻さんは、自身や身近な人がストレスを抱える姿を見てきた経験から、人の心身に寄り添える商品を目指しています。
3人の原点は、同じではありません。
しかし、市川さんは、3人の活動をつないでいるものについて、次のように話しました。
「ストレスの多い社会の中で、心に届くものや、ひと息つけるものを提供したいという思いが、共通の原動力になっています」
団体名のlesstressは、「less」 と 「stress」 を組み合わせて生まれました。
商品開発でも、3人が飲み、全員が「おいしい」と言えることを大切にしています。
一人の好みを正解にするのではなく、3人の異なる感覚を通して味を確かめる。
その過程が、より多くの人が楽しめる商品につながっていきます。
意見が分かれたときは、3人で話し合います。
そのうえで、デザインであれば佐藤さん、味であれば沼尻さんというように、最後は、その領域を担う人の判断を尊重します。
仲が良いから、何でも同じ意見になるわけではありません。
違いをなくすのではなく、それぞれが持っているものを認め、任せ合う。
lesstressのチームとしての強さは、3人が似ていることではなく、異なるまま一つの商品へ向き合えることにあります。
冷蔵庫が瓶で埋まるまで
現在の味へたどり着くまで、3人は何度も材料や配合を変えました。
市川さんは、ほかの企業が販売するクラフトコーラを数多く取り寄せ、飲み比べるところから研究を始めたといいます。
「それまで、あまりお金を使う趣味がなかったのですが、アルバイト代がほとんどクラフトコーラに消えていきました。普段の食事が、どんどん安いパスタになっていきましたね」
商品の味をつくる過程では、沼尻さんを中心に、何十本もの試作品を重ねました。
「冷蔵庫が瓶でいっぱいになるくらい、たくさんつくりました。試作しては、『これは違う』と繰り返していた期間が一番長かったです」
何度つくっても、違うと思えばやり直す。
そこには、最初に決めた形を守ることよりも、自分たちが本当に届けたいものへ近づこうとする姿勢がありました。
酒粕も、酒蔵との物語を伝えるためだけに加えられているわけではありません。
スパイスの刺激をやわらげ、口当たりをまろやかにする。
ムゲンコーラの背景と味の両方を支える素材として使われています。
公式サイトに表れている静かで整った世界観は、初めから完成していたものではありません。
瓶で埋まった冷蔵庫と、「これは違う」という何度もの判断。
その時間の先に、現在の一杯があります。
「ムゲンコーラ」という名前にも、3人の時間が重なっている
当初、商品につけようとしていた名前は「喜八コーラ」でした。
クラフトコーラという入口を活動へ持ち込んだ、佐藤さんの名前から取ったものです。
しかし、同じような名前の商品がすでに存在することが分かり、別の名前を考えることになりました。
そこで着目したのが、喜八さんの「八」という文字です。
八を横にすると、無限を表す「∞」に見える。
その発想から、「ムゲンコーラ」という名前が生まれました。
現在の商品名である「喜 Yorokobi」には、当初の案にあった「喜」の字が残っています。
最初の案が使えないと分かったからこそ、別の発想が生まれた。
名前を考えた過程にも、3人が商品をつくるときの姿勢が表れています。
行き止まりになったら、そこで終わるのではなく、今あるものを見つめ直す。
ムゲンコーラという名前も、つくり直す中から生まれました。
分からないことは、分かる人に聞く
クラフトコーラの開発から、デザイン、販売に向けた準備まで。活動が広がるほど、3人だけでは分からないことも増えていきました。
そのようなとき、lesstressでは自分たちだけで答えを出そうとはしません。
壁打ちイベントを通して出会った方々や、大学の先生などに、自分たちから意見を求めています。
「3人とも、自分たちが学生で、まだ分からないことが多いと自覚しています。自分たちだけで押し通すのではなく、『この人に相談したらよいのではないか』と考えて、周囲の方を頼るようにしています」
誰かに聞けば、自動的に答えが決まるわけではありません。
受け取った意見を持ち帰り、自分たちが何を取り入れるのかを、改めて3人で判断します。
市川さんは、自分たちの現状を飾らずに話しました。
「分からないことだらけなので、本当に。」
分からないことを分かったように扱わず、必要な人へ自分たちから働きかける。
そのうえで、受け取った意見をどう生かすかは、最後に3人で決める。
市川さんが担っている「全体をまとめる」という役割には、3人の内側を整えるだけでなく、活動に必要な人や知恵とつなぐことも含まれています。
初めて届いた「おいしい」が、向き合い方を変えた
lesstressは、約1年にわたり、試作と準備を重ねてきました。
その間、自分たち以外の人へ、ムゲンコーラを広く提供する機会はほとんどありませんでした。
自分たちが「おいしい」と思っている味は、本当にほかの人にも受け入れてもらえるのか。
その答えが初めて返ってきたのが、ポップアップイベントでした。
「想像していたよりも、ずっと良い反応でした。皆さんが『おいしい』と言って飲んでくださるのを見て、やっていてよかったと思いました」
イベントが終わったあと、3人は、それまでの活動を振り返りながら、しばらく余韻に浸っていたといいます。
冷蔵庫の中で繰り返してきた試作が、誰かの手に渡り、その場で味わってもらえた。
商品をつくっていた時間と、人に届けることが、そこで初めてつながりました。
「実際に届けて初めて、『これはもっと頑張らなければいけない』と気持ちが引き締まりました。最後に背中を押してくれるような体験でした」
「おいしい」という言葉は、これまで続けてきたことへの手応えであると同時に、これからも届けていく商品として向き合うきっかけになりました。
ポップアップを境に、活動に対する3人の姿勢は「全然変わった」と、市川さんは振り返ります。
ゼロからイチをつくる中で、人と関わるエネルギーが生まれた
活動を始める前と比べ、市川さんは自分自身を「エネルギッシュになった」と感じています。
もともとは、一人で家にいる時間も好きで、多くの人と関わることに疲れを感じることもあったそうです。
しかし、商品を形にするには、メンバーだけでなく、大学の先生やイベントで出会った方々、ポップアップの関係者など、多くの人と話す必要があります。
「人前に出て話す機会が必然的に増えました。それをやり続けていたら、体力やエネルギーがついたというより、自然と動けるようになっていました」
市川さんは、lesstressで得た経験の価値として、「ゼロからイチをつくったこと」を挙げました。
ここでいう「ゼロからイチ」は、何もない場所から、一人で画期的なアイデアを生み出すことではありません。
- 形になっていなかった酒蔵への思いを、友人へ話す。
- 佐藤さんが持っていた「好き」と組み合わせる。
- 沼尻さんの力によって、実際の味へ変えていく。
- 自分たちだけでは分からないことは、ほかの人に聞く。
- つくったものを届け、返ってきた反応から、また次を考える。
ムゲンコーラが形になるまでには、市川さん一人の行動ではなく、人との関わりが重なっています。
「自分がやりたいと思って始めたことを続けてきたことで、これから何かうまくいかないことがあっても、次へ向かっていける自信になると思います」
人と関わることが得意だったから、活動を続けられたのではありません。
一つの商品をつくるために、必要な人と話し続けた。
その過程で、市川さん自身も変わっていきました。
心に余白を届けるために、変えていく
2026年7月の取材時点で、lesstressは、ムゲンコーラを瓶入りの商品として正式に販売するための準備を進めています。
ポップアップイベントで飲み物として提供することと、瓶に詰めた商品を継続して販売することは同じではありません。
製造や販売に必要な許可の取得など、試作とは異なる課題にも向き合っています。
取材時、3人は2026年8月から12月まで、大学のプログラムでタイへ留学する予定だと話していました。
帰国後の販売開始を一つの目標にしながら、実際に商品を手にした人の反応を受け、さらに改良していきたいと考えています。
「まずは、より多くの人に商品を届けたいです。その中で、何か違うと思ったら、臨機応変に変えていきたいと思っています」
最初につくったものを、そのまま守ることだけが目的ではありません。
ムゲンコーラを通して届けたいのは、慌ただしい日常の中で、少しだけ心を緩められる時間です。
そのために必要であれば、味や形、届け方を変えていく。
市川さんが酒蔵の歴史を「再解釈する」と表現しているように、lesstressの活動は、すでにあるものを大切にしながら、今の人に届く形を探し続けています。
「学生ならではのノリで、とりあえずやってみる」
最後に、自分の身近な問題意識や関心から何かを始めたいと思いながら、一歩を踏み出せずにいる学生へ、メッセージを伺いました。
「僕も、『これをやらなければいけない』という使命感から始めたわけではありません。『やってみたら面白いんじゃない?』という、学生ならではのノリから始めました」
市川さんの中には、酒蔵のために何かしたいという思いがありました。
しかし、最初から商品の形が見えていたわけでも、活動のすべてを計画できていたわけでもありません。
友人へ話したことで、自分一人では持っていなかった「クラフトコーラ」という入口が生まれました。
さらに別の友人が加わったことで、構想が実際の味へ変わっていきました。
「自分の好きなことで、誰かを巻き込んで何かやりたいと思ったら、ノリで『とりあえずやってみよう』と始めてもよいと思います。それが、人生を豊かに、楽しく過ごすことにもつながるのではないでしょうか」
最初から大きな使命を掲げることよりも、まだ形になっていない関心を、誰かとの間に置いてみること。
ムゲンコーラは、そこから始まった一杯です。
| ガクチカの現場|学生団体 lesstressの現場で培われる3つの力 |
|---|
| 💪異なる関心と得意を、一つの商品へつなぐ力✨ 酒蔵への思い、クラフトコーラへの関心、商品開発の力。 3人がそれぞれに持っていたものを重ね、一人では生み出せない商品へ変えています。 |
| 💪答えのないものを、試しながら磨く力✨ 何度も試作と対話を重ね、3人全員が「おいしい」と思える一杯へ磨き続けています。 |
| 💪人に届いた実感を、次へ進む責任に変える力✨ 初めて受け取った「おいしい」という言葉を、喜びだけで終わらせず、商品をより多くの人へ届けていく責任として受け止めています。 |
酒粕クラフトコーラ「ムゲンコーラ」について
※商品情報や販売時期は変更される場合があります。最新情報は公式Webサイト・SNSをご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ムゲンコーラ「喜 Yorokobi」 |
| 商品写真 | ![]() |
| 特徴 | 長野県小布施町の酒蔵で生まれる酒粕と、複数のスパイスを組み合わせたクラフトコーラ |
| 内容量 | 200ml、約5〜6杯分 |
| 基本の飲み方 | シロップ1に対して炭酸水4を目安に希釈 |
| その他の楽しみ方 | 牛乳で割ると、チャイのような味わいに💡 |
| 販売予定 | 2026年7月の取材時点では、正式販売開始を目指して準備中 |
| 公式情報 | ムゲンコーラ公式WEBサイト:https://www.mugencola.com/ X:@lesstress_mugen Instagram:@lesstress_craftcola note:https://note.com/lesstress |
取材を終えて:3人の違いが、一つの一杯になるまで
ムゲンコーラのWebサイトを初めて見たとき、静かで洗練された世界観から、すでに一つの明確な答えへたどり着いているような印象を受けました。
しかし、市川さんのお話を伺う中で見えてきたのは、一人の完成された発想から生まれた商品ではありませんでした。
市川さんが抱えていた、酒蔵のこれからへの思い。
佐藤さんが持っていた、クラフトコーラへの純粋な「好き」。
沼尻さんが生かした、料理や商品開発の感覚。
3人は同じ考えを持っていたのではなく、それぞれに違う原点と得意を持っていました。
その違いをなくすのではなく、互いの持つものを認め、任せ合うことで、ムゲンコーラは少しずつ形になっていきました。
市川さんが語る「酒蔵の歴史の再解釈」も、過去にあるものをそのまま残すことではないのでしょう。
酒蔵から受け取ってきたものに、今の3人が持つ関心や力を重ね、今を生きる人へ届く形を探し続けること。
その過程そのものが、lesstressらしい受け継ぎ方なのだと感じます。
最初から大きな使命や、完成された答えを持っていなくても、まだ形になっていない思いを誰かに話すことで、物事は動き始めることがあります。
あなたの中にある、まだ形になっていない思いや「好き」は、どんな一歩から動き始めるでしょうか?
取材協力への御礼
本記事の取材にあたり、留学前のご多忙のなか、貴重なお時間を割いてくださった学生団体lesstress・市川史門さんに、心より御礼申し上げます。
酒蔵への思いからムゲンコーラが生まれた経緯や、3人で何度も試作を重ねてきた時間、商品名にまつわる裏話、初めて商品を人へ届けたときの気持ちまで、一つひとつ丁寧にお話しくださいました。
特に心に残ったのは、分からないことや未完成な部分をそのままにせず、まず試し、必要な人の力を借り、違うと思えば形を変えていく姿勢です。
最初から確かな答えを持っていることだけが、前へ進む強さではないのだと、ムゲンコーラが形になってきた過程から、私たち自身も多くのことを受け取りました。
販売のご準備が整いましたら、ぜひまたお知らせいただけたら嬉しく思います。
ムゲンコーラが多くの方へ届き、lesstressの皆さんがつくる「大人の息継ぎ」が、さまざまな人の心に余白を生み出していくことを、ガクチカワーク編集部一同、心から応援しています。
取材日:2026年7月22日(水)
ガクチカワークから、学生の皆さんへ
就活のために、学生時代にしかできないことを諦めなくていい。
学生団体や部活動、研究、留学、インターン、アルバイトなど、学生の皆さん一人ひとりが積み重ねてきた経験には、まだ言葉になっていない価値があります。
今ある経験も、これから踏み出す一歩も、あなただけの「学生時代に力を注いだこと」につながっていきます。
ガクチカワークでは、「ガクチカの現場」のほかにも、社長の学生時代をたどるインタビューや、ガクチカの見つけ方・書き方、インターンの選び方、学生自身のリアルな経験など、自分のこれからを考えるヒントになるコンテンツをお届けしています。
今の経験をどう捉えたらいいのか。
これから何をしてみたいのか。
気になるテーマから、ぜひのぞいてみてくださいね。
ガクチカワーク編集部
「ガクチカの現場」では、実際に学生が活動する場所を訪れ、そこで交わした対話から、本人たちもまだ言葉にしていない学びや葛藤、変化を伝えています。
活動を紹介して終わるのではなく、学生たちの経験にある価値を言葉にし、読者や社会へ届けます。そして記事の公開後も、その団体や学生の挑戦を見守り、応援していきます。
企画・取材調整:坂本悠人(ガクチカワーク学生編集メンバー)
取材・執筆・編集:ガクチカワーク編集部
監修:ルーキーワークス株式会社

